今週は、米GDP(10-12月期四半期実質国内総生産)、PCEコア・デフレーター(12月個人消費支出)の指標発表があり、多少の影響を受けたものの、トレンドの方向感を見失うほどの大きな動きとはなりませんでした。
私独自の分析方法である指標フィボナッチが発動することもなく、大人しいチャートの動きになった1週間でした。
来週は何といっても2月1日28時のFOMC(米連邦公開市場委員会)の指標に注目が集まっています。
インフレ率は依然目標としている2%を大きく上回っている状況ではありますが、景気が減速している兆候も増えていることから、政策金利0.25ポイントの利上げが大方で予想されています。
FRBがインフレ指標として注目している、食品とエネルギーを除くコアPCE価格指数は同4.4%上昇。前月の4.7%から減速しているなど、経済に軟化の兆しが表れている中で、0.25ポイントを上回る利上げとなると逆の意味で大きなサプライズとなるため、ドル円に大きな影響が出る可能性があります。
また、積極的な利上げを近く終了させるとの観測も出てきており、パウエル議長から利上げ終了を示唆するコメントが出されると、これもドル円に大きな影響を与えます。
来週はほかにも、ISM製造業景況感指数や米雇用統計の指標も控えており、これらの大きな指標前の小動きとも思える今週の動きでした。
となると、来週は週明けから2月1日(水)のFOMCの政策金利発表+パウエルFRB議長の定例記者会見まではチャートが大きく動かない可能性があります。
嵐の前の静けさだとしても、トレーダーは今出されている方程式を解き続けることが要求されます。
週足が閉じましたので、週足から順番に分析し、エントリー地点まで探っていきたいと思います。
私”ちりつも”が作り上げた、超シンプルトレード方法である『ちりつも流FX』のトレード分析方法を使用し、
FXとは?などと考えているFXトレード初心者の方にもわかりやすく解説していきます。
ご不明な点がございましたら、TwitterへのDMやこのブログの記事の一番下にあるコメント欄に、ご質問をお願いします。
ドル円(2023年1月21日)FXトレード初心者にも分かるテクニカル分析
下図はドル円週足です。
週足は3週前にピンクの水平線を下抜けし、トレンド転換方向⇩を向いています。
若干陽線を作り上昇していますが、調整度合いとしては浅いため、調整フェーズには入っていない状況です。
黒い水平線直前で下降がストップしていますので、この水平線からの買い圧がある程度あることが予想されます。
ピンクの水平線を下抜けするまでにも4週かかっているように、ある程度抜くまでに時間がかかる可能性があります。
また、上げられたところは上げられやすいというチャート形成の特徴もあり、黒い水平線を作った安値を始点に大きく上昇している地点です。
この地点を目標にロングを入れてくるトレーダーもいます。
さらに、この黒い水平線を利確目標にされていたりと、目標とされやすい押し安値や戻り高値は、このようなことから反発上昇を起こしやすい場所でもあります。
このような動きを下降時は買い圧と呼びます。
・下降時(ショート)の場合の利確は買い注文
・以前に上昇した地点からの買い注文
・上昇してきたことによる後追い買い注文
買い圧が強くかかり始めると、下位足から崩れてきます。
まずは5分足・15分足・1時間足などの下位足から崩れ始め、中期足の4時間が崩されると、下位足、上位足のトレーダーが上昇を意識し始めます。
先週も解説しましたが、4時間足無くして、スキャルピングもスイングや長期トレードの分析は出来ません。
無しでやっている方は、本当の天才か、分析とは何か?がまだ分かっていないトレーダーです。
私がスキャルピング分析をする場合は、かならず4時間足から入ります。
4時間足がやたら抵抗にあっているような停滞するチャートを作っている場合は、上位足である日足の環境から下位足まで落とし込みます。
4時間が調整中の動きなのか?それとも上昇・下降中の勢いがある動きなのか?
この環境認識をしておくことで、私が運営する戦略部屋では高勝率を誇っています。
スキャルピングをされる方で1分や5分しか見ないという方がいますが、超下位足でのみ分析して勝てている方は、数pipsを取りに行く、スキャルターの中でも瞬発力が要求されるトレードスタイルの方です。
入って抜けの繰り返しで、1日に100トレードなど当たり前のスキャルターです。
このようなスピードが要求されるトレードは、一瞬の判断が要求されるため、
「待っていたら上がるかも」
「もう少し握っても大丈夫そう」
などの感情をいかに消せるか?といった無感情サイボーグ的な脳を持っていないと、少しの思い込みで握ってしまい、一気にマイナス収支となってしまう事があります。
また、短期足のチャートは高値・安値の距離が近いため、容易に戻ってくるように思えてしまい、自分の分析に期待をしすぎてしまう方には向かないトレードスタイルです。
私もかなり昔に遊びでやっていましたが、4時間を基本に分析するようになると、1分足や5分足の動きは早すぎるため、1分足は何年も見ていません。
5分足もヒゲ埋めのタイミングを見たり、15分でチャートが作られる環境の時は、高値・安値の形を確認するために見る程度で、ほぼほぼ表示することがありません。
4時間足はスイングトレードや長期足分析をする場合の、一番の下位足の位置になります。
1時間は?と思われる方もいるかと思いますが、日足と1時間ではエネルギーに24倍もの開きがあり、相性が良くありません。
私がスイングや長期トレードを分析する場合は、1時間足を含めた下位足を見ることはありません。
1時間足を見てしまうと、超下位足トレードと似ていて、入れるところばかりが見えてしまいます。
更に1時間足の分析からスイングや長期トレードをしてしまうと、入り口は良くても、日足⇒24倍、週足⇒120倍、月足⇒480倍ものエネルギーの差が生じてしまい出口(利確)を探すことは困難です。
また、1時間と4時間は4倍しか差がないため、高値・安値が一緒の場所になる事も多く、長期足を分析するには4時間を分析すれば事足りてしまいます。
スイングトレードや長期トレードを極めたいとお考えの方は、4時間足以下を見ないように練習することをお勧めしています。
話が脱線してしまいました(^_^;)
話を戻します。
現在週足は伸び続けているチャートを作っています。
更に伸ばすためには、先ほどの図の黒い水平線を下抜けする動きが必要となります。
また、伸び続けるチャートはありませんので、いつか調整のターンが来ます。
週足の調整開始を知らせるには、下位足である日足が崩れる必要があります。
では、日足が現在どのような状況であるかを見ていきたいと思います。
ドル円 日足
下図はドル円日足です。
フィボナッチを当てて日足の調整度合いを調べています。
50%強と調整度合いとしては十分です。
ここから日足のトレンドを継続するために安値を抜くことが出来るか?
といった場面です。
日足の高値はフィボナッチの100.0のラインとなります。
このラインを上抜けすると、週足の調整に入った?と分析するトレーダーが増えてきます。
トレンドて継続が分かる地点が安値(0.0ライン)下抜け、トレンドが終了するのが高値上抜けという事なります。
現在は、50%ラインと日足の高値・安値の中間地点で動いている環境です。
安値を下抜けすると、先週のブログで解説した、日足の下降3波確定となります。
ちりつも波動の波形は1~5⇒ABCとあり、3波は一番伸びる可能性がある波形のため、大きく注目される場面です。
では、4時間足に落とし、4時間足の環境を見ていきます。
ドル円 4時間足
下図はドル円4時間足です。
4時間足の高値・安値にフィボナッチを当てて調整度合いを測っています。
76.4%タッチと調整度合いとしては深い位置まで探ってきています。
しかし、この76.4%ので作った高値を更に上抜けする動きを作れず、現在は50%よりの若干下で動いています。
ピンクの水平線が日足の高値となります。
このように時間軸ごとに高値・安値が異なることがありますので、しっかりと上位足から分析することは大切です。
例えば4時間足の高値を上抜けしたからロング!などをやっていると、日足の高値からの売り圧により大きく下降して、日足の調整終了から安値を下抜けしてしまう事も普通にあります。
上位足の高値・安値と下位足の高値・安値が近い位置にある場合は、下位足がトレンド転換したからといって慌てて目線を変えるのではなく、上位足の環境が継続するか?それとも転換するかを見極めたのちに、ゆっくりトレードを組み立てることが大切です。
ドル円のロングには、4時間の環境において、4時間と日足の高値からくる抵抗があることを覚えておいてください。
ロングを取りに行くのであれば、週足の調整に入った?と考えるトレーダーが多く集まる、日足の高値を上抜けしてからで十分なほど、週足の高値は高い位置にあります。
ロングを組み立てる場合は、ゆっくり丁寧なトレードを心掛ける必要があります。
ではショートではどうか?
先週もお話ししましたが、4時間足では安値を下抜けすると、4時間足でも3波確定となります。
日足でも3波の確定を目の前にしており、日足ともに4時間の動きに注目しています。
また、日足と4時間の安値が同じ位置にあるため、日足が3波確定となると、4時間足も同時に3波確定となるため、ショート目線のトレーダーが集まってきやすい安値下抜けとなっています。
注目度が高いため、強い抵抗に合い中々下げられないでいます。
この状況を更に詳しく知るために1時間足に落とし見ていきます。
ドル円 1時間足
下図はドル円1時間足です。
1時間足の高値・安値にフィボナッチを当てて調整度合いを調べています。
76.4%を上回る深い調整となっています。
図の青い水平線を下抜けしたまでの波形が1時間の下降1波となっています。
つまり、0.0ラインである1時間の安値を下抜けすると1時間足でも3波確定となります。
日足・4時間の安値は更に下にありますが、抜きにくい高値・安値などは、下位足の3波を使い抜きに来る動きは多く注目されます。
現在、50%ラインを若干上回る地点でチャートを作っています。
日足・4時間ではフィボナッチの50%よりも⇩、1時間ではフィボナッチの50%ラインよりも若干⇧でチャートが作られています。
フィボナッチの50%ラインよりも⇧を買われやすい場所、⇩を売られやすい場所として判断し、売り圧が強いのか?買い圧が強いのかの判断に使う事もあります。
日足・4時間・1時間では50%ラインとほぼ同じような位置でチャートを作っていますが、1時間足ではまだ、買い圧が若干強い環境であることが分かります。
フィボナッチには、フィボナッチ%での動きを『フィボナッチストーリー』と呼び、分析に役立てています。
良いフィボナッチというのは50%ラインを綺麗に使ってきます。
50%ラインを上手に使えていないフィボナッチの場合は、フィボナッチの高値・安値の位置がずれている可能性がありますので、注意してい下さい。
何を注意するかと言うと、フィボナッチが意識されている幅が高値・安値となっているため、ずれてしまっているとトレンド転換やトレンド継続のタイミング間違えるなど致命傷となりかねません。
フィボナッチは50%での反応が良いものほど、フィボナッチ間の動きのストーリーに具体性を持たせることが出来ます。
上図のフィボナッチでは50%ラインを綺麗に使い、抵抗ラインとして使い始めています。
そして、
この50%ラインを中心に、上下ともに青い水平線が意識されていることが分かります。
高値の抵抗ラインと安値の抵抗ラインの間にあるのが50%の半値のライン。
とても良く出来た『フィボナッチストーリー』となっています。
高値でえらく飛び抜けている高値がありますが、一気に上昇し、一気に下降する「ヒゲ扱い」とされる動きである可能性があります。
このような、一瞬飛び抜けてすぐに落ちてきているロウソク足があった場合は、必ず上位足を表示してください。
上図は4時間足です。
青丸が先ほどの飛び抜けた箇所です。
図で分かるように4時間足ではヒゲとなっています。
このように、4時間足で意識されたことが分かった場合は、根拠を1時間の上抜けから4時間上抜けに切り替えておきます。
先ほどの1時間でも、上下の青い水平線2本の間を動くレンジとなっていましたが、
4時間足に上げ分析することで、4時間足でも意識されている可能性が出てきています。
その場合は、4時間足が確定するまではエントリーを控えるなど、1時間確定から再び大きく下降して、結果4時間ではヒゲでした、といった動きに巻き込まれないようにします。
1時間足では方向は⇩を向いているため、2本の青い水平線の下の水平線を下抜けすると、下降方面への方向感が出てくる可能性が高まります。
1時間足では50%ラインでの抵抗強く、50%ラインのやや⇧でチャートを作っており、50%ラインを下抜けし、更に青い下の水平線を下抜けするかを注目しています。
この水平線を下抜けすることで、下降3波の動きのトリガーとなり、1時間下降3波確定から、1時間下降3波の伸びを使って4時間・日足の3波の動きを出すことが出来るか?
来週は大きな指標が控えるドル円ですが、1時間の安値実体下抜けは、上位足のトレンドを動かす可能性が高い動きとなるため、週足~1時間足までのトレーダーが注目している動きとなっています。
今週の環境認識ブログは以上となります。
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すいません。
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